睡眠センター

睡眠センター

受付時間

午前8:30~午前11:00

休診日土、日、祝日

年末年始(12月29日~1月3日)、
日本赤十字社設立記念日(5月1日)

面会時間

通常 午後2:00午後8:00

冬季 午後3:00午後7:00

冬季(12/10~3/31)期間中は、感染対策のため面会時間を通常よりも短くさせて頂きます。
ご了承ください。
面会時間は厳守をお願いします。

睡眠センター

診療内容

 あなたの「いびき」は止まっていませんか?起床時に熟睡感がありますか?疲れやすかったり、日中に強い眠気を感じることはありませんか?このような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)の可能性があります。
 当院の睡眠センターでは、メタボリック症候群(肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症)に合併しやすいSASを中心に、過眠症、ナルコレプシー、むずむず脚症候群など睡眠障害全般の診療と治療を行っています。当施設は日本睡眠学会認定の医療機関(A型)であり、睡眠障害の専門医師・看護師・臨床検査技師が連携して診療にあたっています。夜間の終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)は、個室(2部屋・要予約)に1泊入院して実施しています。いびきや日中の眠気、睡眠時の無呼吸などに不安やお悩みのある方は、ぜひ当院外来をご受診ください。

“いびき”について

 いびきとは、何らかの原因で喉の奥(咽頭部)が狭くなり、空気が通る際に喉が振動して生じる音のことです。主な原因には、鼻や喉の病気、肥満、顔面の骨格、加齢などが挙げられ、特に飲酒後に悪化しやすい傾向があります。
 睡眠中、いびきが途中で途切れ呼吸停止を伴うような不規則な呼吸(例:「グーグー、グッグッ、、、、グー」)が朝まで繰り返される場合や、大きないびきをかく、自分のいびきで目が覚めてしまうといった症状がある場合には、SASなどの病気が隠れている可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

 SASとは、10秒以上の呼吸停止(無呼吸)が1晩に30回以上、あるいは1時間に5回以上繰り返される状態をいいます。睡眠中の1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(無呼吸低呼吸指数:Apnea Hypopnea Index=AHI)によって、その重症度が分類されます。AHI 5以上15未満:軽症、AHI 15以上30未満:中等症、AHI 30以上:重症となります。
 日本人を対象とした調査では、習慣性いびき(毎晩いびきをかく、またはいびきがひどいと指摘されている)を有する人の割合は、男性で約20%、女性で約5%と報告されています。つまり、男性の5人に1人がSASの潜在患者と考えられています。

SASの症状

 睡眠中に何度も呼吸停止を繰り返すと、熟睡できずに起床時の熟睡感の欠如、日中の強い眠気、頭痛、集中力や判断力の低下、イライラ感、うつ症状などが現れます。また、高血圧・狭心症・心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす原因にもなります。

SASの診断

 SASは、正確な診断のもとで適切に治療すれば、健常者とほぼ同様の生活を維持できます。ただし、睡眠中のことなので自覚しにくいのが特徴です。ご家族やパートナーに睡眠中のいびきや呼吸停止について確認し、疑わしい場合には積極的に検査を受けることをおすすめします。
 当院では、SASの疑いがある方を対象に、自宅で簡単に実施できる小型検査器によるスクリーニング検査を行っています。その結果、SASの可能性が高いと判定された場合は、1泊入院の上、睡眠状態の詳細評価を含む精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG検査)を実施します。なお、自宅で行う簡易モニター検査では睡眠の質までは評価できません。
 当院でのPSG検査は、午後2時にご来院いただき、個室に入院後、夜間にコードレスPSG(体動・トイレの制限なし)を行い、翌朝10時に退院というスケジュールです。

SASの診断と治療の流れ

SASの治療

 SAS治療の基本は、まず生活習慣の改善です。とくに肥満の改善が重要となります。治療の第一選択は、CPAP(シーパップ)という器械を用いた経鼻的持続陽圧呼吸療法です。これは、鼻マスクから気道(特に喉)へ空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ方法です。
 SASが疑われる場合、入院してPSG検査を受け、AHIが20以上であればCPAP治療が健康保険の適用となります。また、軽症のSASに対しては、健康保険適用のもとに歯科で作製するマウスピース(口腔内装置)を就寝時に装着する治療も有効です。

主なSASの治療器具